2009年5月 7日

[書籍] Choosing and Using Statistics: A Biologist's Guide

Amazonアフィリエイトに登録すると、ついつい本の紹介を書きたくなってしまうな...。しかしこれは本当にオススメだ。

Choosing and Using Statistics: A Biologist′s Guide
Calvin Dytham
Wiley-Blackwell
売り上げランキング: 50849

この本は統計学の教科書ではない。だからいろんな検定方法の原理や詳細には立ちいらない。

統計をツールとして(統計ソフトの上で)データ分析をしたい生物学の研究者が、どんな状況でどんな統計手法を使えばよいのかが書かれている。

中でも便利なのは、自分のやりたいこと(データのサマリを得たいのか、比較をしたいのか、関係をみたいのか、探索的にデータを見てみたいのか)と、サンプルの性質(連続変数か、離散変数か、カテゴリーか。サンプル数はどのくらいか)に基いて、適切な統計手法を選択するチャートだ。ここだけ翻訳して持っておきたいと思うほど便利だ。

おのおのの統計手法の実際の計算方法はちょっとしか書かれていない。そのかわり、SPSSなどの統計ソフトでの操作法が書かれている。残念ながらRは含まれていなかった。

学部の学生の頃に読んだ「生物統計学入門」(石居進、培風館)に似てる。しかし、ずっとわかりやすい。

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