2009年8月13日

2009年度調査(その1) 出発

明日から35日間、ガボンに出張します。

パリで2泊して、フランス自然史博物館の人類学者Marcel Hladick, Annette Hladick夫妻、霊長類学者のSabrina Krief、ガボンでピグミーの研究もしているSerge Bauchetたちと会う予定。 Sabrinaは類人猿保護のための環境教育キットを作ったりしているらしく、話を聞くのが楽しみだ。

ガボンは、もちろんムカラバ。日程的には、25日間森を歩くのを、まずは目標にしよう。

だんだんプロジェクトが大きくなってきて、雑務も増えているけれど、初心にかえってがんばろう。今回はいよいよチンパンジーの人づけにむけ、チンプ追跡隊を組織する。

2009年8月11日

ガボンで類人猿調査をするには?(7) 旅行2 パリ

前回のエントリで日本を出発したので、次はパリ。

〜パリの道中と時差ボケ対策

日本→パリでは、あまり時差ボケはでないですね。特に、日中の移動の場合は。でもある程度ぼけるので、ぼけを小さくする対策を紹介する。

経験的に、一番いいのは

  • 飛行機に乗ったらすぐに時計をフランス時間にあわせる。
  • 離陸してなるべく早いうち(つまりフランスの未明の時間)にひと眠りする。
  • あとはひたすら起きたおす。

である(日中移動の場合)。眠れなければ、ひたすら起きたおす(フランスで徹夜してるつもりで)。日本の夜にあわせて機内で眠ると、けっこう時差ボケが残ることがある。

で、パリに着いたら、

  • 暗くなるまでのんびりして、遅めの時間に夕食をとって寝る。(これが結構しんどい。食べながら眠ってしまったりする)。連れがいるときは、飯のあとちょっと飲みながら話したりするとよい。
  • 早朝に目がさめてしまうが、7時ごろまでベッドの中でごろごろする。うっかり文庫本をよんだりしない。
この、早朝に動きださない、というのがとても大事だ。帰りの場合もそうなんだが、「夜の時間帯は休む」のが時差ボケ対策のキモだと思う。仮に、昼間に寝てしまって眠くなくてもだ。

パリの宿泊

空港のへんで泊まる

空港内にもいくつかホテルがあるが、いいところは高い。リーズナブルなのは、


くらいかな。どっちも泊まったことあるが、ホリデイインのことはほとんど覚えていない。空港ターミナルからシャトルバスで移動するのに、えらく待たされたことしか覚えてない。

イビスは、ターミナル1の近くにあって、わりあい綺麗なホテルだ。が、部屋が狭い。部屋でネット使えない(今はどうかしらんが)。そして、何よりも大事なことは、飯がおいしくない。ちょっと悲しくなるくらいにおいしくない。まずいわけじゃない。おいしくないのだ。もしIbisに泊まるなら、飯はシャトルバスでターミナル2に行って食べることをおすすめする。

となると、パリまで電車で25分くらいだし、運賃もたしか6ユーロか8ユーロだったと思うので、パリまでゆけば、電車代相当額くらい安いホテルに泊まれる。

パリのおもいでのホテルたち

Hotel Printania Temple

レピュブリック広場の近く、地下鉄レピュブリック駅から23kgのスーツケースを転がして徒歩10分。安くて家庭的なホテルだ。地中海系の顔をした、魔女みたいなおばあさんがきりもりしている。まだ元気かな。1994年にはじめてアフリカへ行くときに黒田さんと泊まったホテル。むかしむかし、まだインターネットがなかった時代、空港に電話つきホテル案内板があり、そこから黒田さんが電話して予約した。その後しばらく定宿にして、のちに新婚旅行でも泊まった。

近くにおいしいレストランがたくさんあって、食事には困らない。道むかいに雑貨やさんがあって、水とかスナックとかワインが買えて便利だった。

今でも、とても気にいってるのだけれど、空港から来るのに乗り換えなくてはならず、また地下鉄の駅からかなり歩くので、疎遠になってしまった。荷物の少いパリ旅行をする機会があったら、また泊まりたい。

Richmond Gare du Nord Hotel Paris

悪いホテルじゃないです。安いし。空港から北駅に来て、駅を出てすぐ目の前と立地もいい。ただ、まあ、なんちゅうか、安宿ですな。2002年、安藤さん初ガボンのときに泊まった。半日自由行動にして、18時にホテルのフロントでまちあわせたら、安藤さん、いろいろあって19時に来たという...。

Nord Hotel

やはり北駅を出てすぐ目の前にあった。Richmondが、なんちゅうか、もうちょっとなぁ、という感じだったので開拓したホテル。パリの自然史博物館に植物標本の同定にいったときに泊まった。パリのホテルではめずらしく、エアコンがついていた。というか、その年の夏、パリが猛暑だと聞いた山極さんたっての希望で、当時パリ大学に留学してた知人に探してもらったのだ。テレビもあって、日本の国際放送も受信してた。過去形なのは、なくなってしまったからです。

Le New Hotel Gare du Nord

Nord Hotelがなくなってしまったので、Richmondの隣のホテルを試してみた。去年の8月のことだ。悪くなかった。地下室が食堂になっていて、なかなか雰囲気もよし。他に二組くらい日本人がいて、割と日本で知られているのかなと思った。ネット使えなかった。

Timhotel Gare du Nord

今年の2月に宿泊した。上のリンクが示すように、楽天トラベルで予約した。北駅と東駅の間にある。駅からちょっと歩く。荷物がなければいいが、スーツケース持って歩くにはちょっと長いか。部屋にコンセントがひとつしかなく、パソコンを使いにくかった。朝8時に朝食のおばちゃんがまだ来てなくて、結局朝食をとれなかった。

Hotel Kyriad Paris X Gare du Nord

で、今回泊まるのがここ。実はここ、上述のNord Hotelの後釜。Nord Hotelの印象がとてもよかったので、またチャレンジすることにした。期待。

いや〜、結構いろいろ泊まってんなぁ。あと3個所あるけど、印象が薄いので割愛。

両替

両替は日本ですますのが楽だが、パリで時間があるならパリで両替するという手がある。ネットの情報では、日本で両替するほうがレートがいいと書かれているところが多いが、探せばパリのほうがレートがいい。

地下鉄のBourse駅のあたりに、両替やさんが並んでる一角があって、そこで一番いいレートの店を探すと、日本でキャッシュをユーロに替えるよりちょっとレートがいい。


大きな地図で見る

 このへんね。

あと、日本でアメックスのT/Cを購入し、パリのAmex本店かBNP Paribas銀行で現金化するという手がある。それだと換金手数料がかからないので、T/Cのレートでユーロの現金を得ることができる。

ただ、この方法をあまりおすすめできないのは、調査費のような大金を換金する場合、たくさんサインしなくてはならないという面倒くささがあるというのがひとつ。それから、昔は大金を換金しても何もいわれなかったが、しだいに、窓口でいろいろ聞かれたり、T/Cを購入した日本の銀行に問い合わせたり、たまに上限額を超えてるからだめ、と拒否されるケースがでてきたからだ。そういうわけで、僕は2002年以来T/Cを使ってない。ちなみにガボンでT/Cを換金すると、5%(!)の手数料をとられる。

このあと続けて観光案内を書くには長すぎるか...。まあ調査旅行だし。