2009年10月25日

調査地のGISデータベース構築に挑戦(2): データソース

作業にとりかかるまえに、まずは使用するデータソースを選定する。

調査データ: GPSの waypoint と track

最重要なのは、フィールドで実際に得るさまざまなデータだ。踏査ルート、トランセクト、動植物やその痕跡の観察地点、人間の痕跡の観察地点、その他のランドマークだ。これらは、基本的にGPSに記録された waypoint または track データだが、既存の紙の地図上に記入されたものもある。

衛星画像: ETM+ (Landsat 7)

データの視覚化と、将来の植生解析のために、衛星画像を用いる。最近は高解像度の衛星画像を購入可能なようだ。JICA/JSTの予算で購入予定だが、データベースの試験的構築にあたっては、無償で入手可能なものから試してゆく。当面使うのは、Landsat 7が撮影した ETM+ だ。USGS (United States Global Survey)のウェブサイトから無償でダウンロードできる。

標高データ: SRTM

ムカラバの地形図はない。利用可能なのは、スペースシャトル・エンデバーによるSRTM (Suttle Radar Topography Mission) によって得られた解像度約1km90mの標高ラスターデータである。ETM+同様、USGSのウェブサイトから無償でダウンロードできる。

植生図、エコリージョン

CARPE (Central Africa Regional Program for the Environment) が、コンゴ盆地周辺の自然保護や生態研究に有用なGISデータを無償公開している。これらも使わせてもらう。また、WWF-Gambaが1990年代おわりに作成したムカラバ周辺の水系、道、集落のデータと植生図のデータも手元にある。

その他

GeoCommunityなど、使えそうな地図データを公開しているサイトはほかにもある。また、紙の地図もある。これらは、おいおい必要に応じて追加してゆく。

次回は、それぞれのデータソースの詳細と入手方法を記す。

2009年10月23日

ガボンの新大統領確定

ここしばらくニュースをチェックしていなかったが、10月12日付のBBC Worldの記事によると、ガボンの憲法裁判所は票の数えなおしの結果、やはり Ali Ben Bongo Ondimba 氏の当選が確定したという裁定を下したそうだ。

とにもかくにも、どんよりと長びいたガボンの大統領選はようやく終結した。

調査地のGISデータベース構築に挑戦

9月から開始したJICA/JSTの地球規模課題対応国際科学技術協力事業「野生生物と人間の共生を通じた熱帯林の生物多様性保全」では、主要な成果のひとつとして調査地であるムカラバ国立公園の生態系マップの作成というものがある。年明けから広域で動植物相の調査を開始する予定だが、そのデータも、地理情報としっかり関連づけてゆかねばならない。

そのために、センサスの計画デザインと、GISを含む生態データのデータベースの構築が、僕の年内の仕事になる。

今回、GISも含め、データベースはすべてオープンソースのソフトウェアを使用する方針だ。なぜなら、いずれそれはガボンのIRETに移管するからだ。高価なソフトウェアでデータベースを組んでしまっても、のちのち使えない。

今考えているのは、GRASS GIS + SQLite + R + MapServer という組み合わせだ。OSはUbuntuのサーバ版にしようかデスクトップ版にしようか思案中。とりあえず、サーバにするマシンの選定をしつつ、自分のノートPC上にテストシステムを構築してみる。随時経過をアップしてゆきたい。

2009年10月22日

L'Odika

学生たちとガボン料理「L'Odika」を作り、「なんちゃってウガリ」と一緒に食べた。
だいたい、日本でアフリカ料理をするといまひとつなんだが、今回はおいしかった。

L'Odikaとはガボンの代表的な料理で、Irvingia gabonensis (和名をアフリカマンゴノキという)という木のナッツを挽いたもの (ガボンでは「ショコラ」と呼ばれる)を使ったソースで食べる肉料理だ。

作りかた:

L'Odika
  1. フライパンに油をひいて、鶏でも豚でも牛でも、肉をこんがりと焼く。肉は塩胡椒で下味をつけておくとよい。
  2. 肉をいったんどけて、少し油を足して玉葱をゆっくりいためる。好みで他の野菜(ピーマンなど)を入れてもよい。
  3. 野菜に火が通ったら、水を足して、マギーブイヨンを入れて軽く煮る。マギーブイヨンがなければコンソメスープのもとでもよい。トウガラシもいれる(タカノツメでOK)
  4. 弱火にしてショコラを入れる。ショコラは日本には売っていないので、ガボンで買って持ってくるか、持ってきた人にわけてもらう。
  5. 香りがでて、とろみがついてきたら、Odikaソースのできあがり。
  6. 肉を皿にもりつけ、ソースをかける。
なんちゃってウガリ、またはなんちゃってフフ
  1. お湯を沸騰させる。
  2. ボウルか鍋に沸騰したお湯を入れる。
  3. ウガリの場合はコーンスターチ、フフの場合はタピオカスターチをどばっとお湯に入れる。
  4. しゃもじや大きなすりこぎで手早くかきまわす。
  5. つきかけのおもちのような感じになったらできあがり。
ウガリ or フフは、かきまわすのにかなり力がいる。椅子に腰掛け、大鍋を両足で挟んで長いすりこぎでぐいぐいかきまわさないと、粉っぽさがなかなかとれない。

あとで学生に写真をもらって追記します。

続きを読む "L'Odika"

2009年10月15日

トーゴ戦に期待

もちろん、日本代表のことではない。ガボン代表のことだ。

トーゴ代表が日本に来ると知って驚いた。「ガボンのW杯出場は夢におわるか?」に書いたように、ほんのちょっと前にカメルーンに完敗したばかりだったからだ。

その上、協会と選手が揉めているとか、選手はすっかりモチベーションを失なっているという。そして日本戦でのあのていたらく。

これは、期待できるかも。ガボンが大量点をとれば得失点差で...と思ったら、得失点差が問題になるのはガボンがひきわけた時だった。

でもまあとにかく、トーゴには勝てる可能性が高いということで、消えかけた希望の灯が再びともったといえよう。

2009年10月12日

ガボンのW杯初出場は夢におわるか?

昨日、サッカーの2010年南アフリカW杯アフリカ最終予選A組の試合があり、われらがガボンはモロッコに3対1で勝利した。しかし、A組1位のカメルーンもトーゴを3対0で下し、ガボンの逆転はならなかった。

現在ガボンは3勝2杯、勝ち点9でA組2位。カメルーンは3勝1敗1分で勝ち点10。最終結果は11月14日のガボン-トーゴ、カメルーン-モロッコ戦にもちこされた。

ガボンがW杯に出場する条件は、次のとおり。次のトーゴ戦に勝ち、かつカメルーンがモロッコに負けるか引きわけること。もしくは、トーゴ戦で引き分け、かつカメルーンがモロッコに3点差以上で負けること。

一方のカメルーンは、モロッコに勝てばガボンの結果にかかわらず出場決定。負けても、ガボンが負けなら、カメルーン。ガボンが引き分け、カメルーンが負ければ得失点差の勝負になる。現在得失点差はカメルーンが5、ガボンが3だ。

う〜ん。やっぱり9月にカメルーンに2連敗したのがいたかった。

カメルーンがモロッコに大敗することは考えにくい。ガボンが勝てば、カメルーンも勝利しかなくなるわけだから、早い時間に勝ちを確定的にして、カメルーンにプレッシャーを与えるしかないか。

FIFA.com: 2010年W杯アフリカ最終予選A組の経過

2009年10月 9日

混迷を続けるガボンの大統領戦

投票から一月が過ぎたが、ガボンの新大統領はまだ決まらないようだ。

Gabon opposition rejects re-count (BBC News 20090930)

奇しくも日本の衆院選と同日に行なわれたガボンの大統領選挙。30年超にわたって在位したオマール・ボンゴ前大統領の死去にともない行われた。開票結果は、下馬票どおり、与党ガボン民主党が推す、前大統領の子息であるアリー・ベン・ボンゴ氏の勝利となったが、得票率は50%を切るという、なかなか微妙な勝利だった。

しかし、敗北した候補者たちは選挙結果に納得せず、選管に票の数え直しを要求。一時はポール・ジャンティで暴動が起きるなど、一部の都市では騒然となったようだが(僕もランバレネで候補者の看板が燃やされているのを見た)、全体としては落ち着いたなかで、最終的に票の数えなおしをすることが決まった。

ところが、である。

憲法裁判所は、票の数えなおしに対立候補の陣営の人間の立ち会いを拒否。当然、対立候補陣営は「これでは票の数えなおしは無意味だ」といきりたつ。一方のボンゴ氏サイドは、「投票、開票は公正に行なわれたのだから、100回数えなおしをしたって結果は同じだ」と言い放っているという状況。

争いを好まないガボン人のことだから、国内が大混乱におちいるようなことはないと信じたいが、どちらに転ぶにせよ、これ以上長びくことのないよう祈りたい。