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2010年9月26日

[論文] クロスリバーゴリラのネストサイトの選好性

今週は、類人猿のnesting behaviorについて勉強しようと思う。


カメルーンには、クロスリバーゴリラの保護区がふたつあるそうだが、そのうちのひとつ、Kagweneゴリラサンクチュアリのゴリラのネストサイトの特徴を調べた論文。おそらく、生息調査のついでに収集したデータをまとめたものだろう。

結果には、ゴリラ研究上とりたてて目新しいところはない。ポイントはふたつ。
  1. クロスリバーゴリラも、ニシローランドゴリラ同様、乾期には地上ネストを多く、雨期には樹上ネストを多く作る。
  2. Kagweneは伝統的にゴリラのハンティングは行われてこなかった。にもかかわらずゴリラは農地の周辺にはネストを作らない。人と出会う可能性の高い場所はネストサイトとして選ばれにくいようだ。
最近のAJPは、保護活動のための総合調査の結果を、たいしたディスカッションもなしに提示しただけの論文が多く掲載されるが、どうなんだろう。original articleでなければ、どしどし載せてほしいと思うのだが。

2009年11月 7日

自分と類人猿が重なるとき

今朝、娘と一緒に自転車で図書館に行った。昼前に帰る道すがら、のんびりと抜きつ抜かれつ道を走りながら、ふと「なんか俺、今ゴリラのとーちゃんみたいだな」と感じた。

娘にとっては自転車に乗るのはそれ自体遊びでもあり、また少し危険な挑戦でもある(なんせ歩道が狭くて)。ちょっとした段差で降りて、またのったり。降りたら降りたでとりまわしが下手くそであっちふらふらこっちふらふら。それを見ているこっちは、娘のペースにあわせ、のんびり漕ぐ。ちょっと退屈だ。

そんなふたりの動きかたが、ちょろちょろ遊んだりくるくる回ったりしながら歩くゴリラの子どもたちと、そのペースにあわせ、ゆっくり落ち着いた歩調で歩くシルバーバックの姿と重なったのだ。一瞬、ムカラバの森の中にワープしたような感覚。

そういえば、少し寒くなったので大きめのジャンパーを着て動く娘の背格好は、なんだかウピンダに似てる。そう思うと、心なしか自分もパパ・ジャンティになった気分。ウピンダはムカラバのグループ・ジャンティの5〜6歳の子ども、パパ・ジャンティはシルバーバックだ。

と、パパ・ジャンティ気分になった途端、いつになく鷹揚になった自分を感じた。娘が自転車のとりまわしに手間取っても、別に急かす気にもならず、かといって、手をかしてやろうという気にもならない。気分はゴリラなので、声をかける気にもならず、ただ見守ってると、娘はなんとか自転車をたてなおし、ペダルに足をかけてすいすいと走りだした。

あー、パパ・ジャンティって、すごくいいとーちゃんなんだなぁ、と、深く実感した。