2010年2月23日

ようやくキャンプへ


リーブルビルに到着して一週間、ようやく調査地へ移動できるめどが立った。最近では、これほど時間がかかったのは久しぶりだ。

キャンプ入りが遅れた原因は、調査許可の遅れだ。JICAのプロジェクトが始まって以降、いろんなことの規模が大きくなったため、日本人研究者とガボン側の意思疎通がなかなかうまくゆかなくなり、先方にさまざまな不満がたまっていたようだ。

結局、いつものように、じっくり議論することで相互理解にいたることができた。けれど、プロジェクト運用上でカウンターパートと齟齬が生じた場合、それを解決するのは専門家の役割なのかなぁ、とか、僕より先に入っている人たちも、もうちょっと先方とのコミュニケーションを密にしてくれないかなぁ、とか、愚痴を言いたくなったりして。

ともあれ、ようやく調査だ。運営管理はあくまで二次的な仕事。頭を切替えてゆこう。
同行している京大のNくん、とても優秀で、刺激になる。森を歩くのが楽しみだ。

2010年2月14日

出発


明日から一ヶ月、ガボンへ行ってきます。JST地球規模課題対応国際科学技術協力事業の一環で、今回は初めてJICAの専門家としての派遣になる。だからといって、渡航の準備に今までと違うことがあったわけではないけれど。

直前まで大学の残務処理でばたばたして、ほかの教職員のみなさんには大変お世話になった。また、昨日、おとといと「犬山落語の会」のイベントに参加して、大喜利なんかしたりして、旅行前の気持ちをととのえることができた。

毎度のことだが、問題山積のフィールドへと旅立つ。実は明日中部空港でいきなり面倒があるのだけれど、JICA専門家になろうがなんだろうが、こういう面倒はなくならないのね。と、何年も前に悟ったはずだが、まあ、面倒は面倒だ。けど、文句いってもしょうがないし、1995年のNdokiの森の苛酷な生活よりもしんどい思いはしていない。だから今回も大丈夫。

というわけで、いってきます。なにはともあれ、花粉と寒さからエスケープできるのはうれしい。