2011年2月14日

SHOT NOTEをくりぬいてフレームにすると便利!


昨日おためししたSHOT NOTE。

レシートなどを貼ってスキャンしている人のブログを読んで思いついたあたらしい使い方を試してみた。

下の写真は、本の図版(コモンズの地球史――グローバル化時代の共有論に向けて )をスキャンしたものだ。

shotnoteframe2.jpg

見たらわかると思うが、SHOT NOTEの中央部分をくりぬいて、下のように本のスキャンしたいところにおいて撮影した。

shotnoteframe1.jpg

本や新聞のスクラップがものすごくお手軽になる。DocScannerなどのスキャナアプリを使うより手間が断然はぶけた。

さらに、これをフィールドに持ち出して、足跡や食痕などを下のように撮影すると、

shotnoteframe-outdoor1.jpg

こんなふうに補正してくれる。

shotnoteframe-outdoor2.jpg

用紙をそのまま地面においたため少し形がゆがんでしまったが、アクリル板で裏打ちしておけば野外撮影用のフレームとして十分使える。

ただし、フレームを使い回しすると、連番や日付機能が使えない。ノートのサイズごとに連番と日付欄のところだけをたくさんコピーしておいて、撮影のたびに貼りつけたらうまくいくかな?

このアイデア、一番のりだといいな。


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2011年2月12日

SHOT NOTEおためし


キングジムの新製品SHOT NOTEをためしてみた。

RHODIAをほうふつとさせる作りとデザインのメモパッドだが、iPhoneの専用アプリでスキャンすることができる。メモを適当なアングルで撮影すると、用紙のコーナーに印刷されたマーカーを手がかりに形を補正してスキャンしてくれる。上部には連番と日付を記入する欄があり、OCRで読み取ってくれる(メモ自体のテキスト認識はしない)。スキャンした画像はEvernoteに送信できる。詳しくはキングジムの商品ページを参照されたい。

ビジネス用途に開発されたようだが、発売前からこれはフィールドノートとして使えるのではないかと思い、さっそく購入し、試してみた。お試し結果はこれ。

shotnote.jpg

撮影後すみやかに用紙のエッジを認識してくれた。日付と連番の認識も問題なし。そして、上のように、メモだけでなく台紙として使えることに気付いた。植物の種子チンパンジーの食痕の撮影にも使えそうだ。

さて現状ではアプリにいくつか問題点・不満な点があるので記しておく。


  • evernoteに送信する際、「設定」で「ノートブックを選択」をオンにしていると、送信直前にアプリが落ちる。
  • メモは一枚ごとにタイトル、タグ等をつける仕様になっている。これではひとつのイベントで複数枚のメモをとったときに作業が煩雑になる。evernoteへの送信も1枚ずつで面倒。複数メモに一括してタイトル、タグ等をつけ、ひとつのノートとしてevernoteに送れるようにしてほしい。
  • たまに撮影画像処理に失敗し、真っ黒になる。

おそらくこれらの問題点は近いうちに改善されることと思う。今のところフィールドノートとして十分機能しそうだ。ほかのブログではあまり触れられていないが、ノートとしての質も高い。とくにゲルインクボールペンの書き味がとてもよい。

実はちょっとおもしろい使い方を思いついたので、実験して後日報告したい。

2011年1月18日

NevernoteのGUIフォントを変更する(Ubuntu 10.10)


Nevernoteをインストールしたはいいが(Linuxでも使えるフリーのevernoteクローン「NeverNote」)、あまり使っていない。evernoteのうまい活用法がよくわからないということもあるが、NeverNoteのGUIがいまひとつなことも原因だ。

とくにGUIのフォント。サイズが小さく行間が狭い。なんとも見づらく、それがアプリケーションの起動をためらわせる。設定メニューでGUIをいじることができず、ついつい遠ざけていた。

が、NeverNoteのプロジェクトページにそのものずばりの質問があった(How to change the GUI font?)。これによると、NeverNoteのGUIはQTを使用しているので、コンピュータ上のQTのスタイルシート(/usr/share/nevernote/qss/default.qss)を修正すれば簡単に変更できるらしい。

QSSはCSSによく似たフォーマットなのでとっつきやすいが、どのセクションを書き換えればどの部分のフォントを変更すればいいのかわからない。今回は、とりあえずGUIすべてのフォントをゴシック体にして、サイズも大きくしたいということで、スタイルシートの一番上に

QObject{
    font-family: sans-serif;
    font: 12px;
}

と記入。これで、ダイアログボックスをのぞくすべてのGUIフォントが見やすくなった。ほんとはダイアログボックスのフォントも変わらないといけないはずだが、それはQTのバグらしい。

2010年10月 5日

Linuxでも使えるフリーのevernoteクローン「NeverNote」

クラウドのスクラップブックツールとして大評判のevernote。はじめはあまり関心がなかったが、iPhoneを購入してからよく使うようになった。

しかし、現在のevernoteにはLinux版がない。以前はあったらしい。それで、肝心のPC上で使えなくて困っていた。VirtualBox上のWindowsにインストールすることも考えたが、いちいち仮想マシンを起動していたら、せっかくのお手軽さが台無しだ。

FirefoxやChrome用のエクステンションはあるのだが、それはあくまでウェブ上のリソースを操作するためのインターフェース。フィールドワークなどで、しばしば長期間オフラインになる身としては、クラウドはクラウドでも、ローカルと同期するタイプのサービスであることはとても重要だ。

Linux版evernoteの再開を待ち望む人は結構いそうなので、そのうちリリースされるのではないかと期待しつつ、折りに触れて「evernote linux」で検索をかけていたが、でてくるのはwineでインストールしたがイマイチだったという記事ばかり。

と思っていたら、とうとうでました。


さっそくインストールしてみた。問題なく使える。ふつーに使える。本家evernote同様、iTunesライクなインターフェースで、スクラップの整理がほいほいできる。Linuxユーザーにはぜひお薦め。

あとは、iTunes for Linuxがでればなぁ。

2010年5月 7日

設定ファイルをDropboxにおいて共有


ノートPCと研究室のデスクトップとで、同じ設定を使いたいものがたたある。デスクトップテーマとか、.emacsとか、texのスタイルファイルとか、自作スクリプトとか。

というわけで、今の ~/..emacs をDropbox上につくったemacsディレクトリに emacs-init.elという名前で保存する。そして、~/.emacs は次の2行だけにしてしまう。

(setq load-path (cons "~/Dropbox/emacs/" load-path))
(load-library "emacs-init")

つぎに、コマンドサーチパスは ~/bin にしたままで、~/bin をディレクトリごとDropboxにコピー。そして ~/bin はそれのシンボリックリンクにする。

同様に、~/texmf ディレクトリもDropbox上のディレクトリのシンボリックリンクにする。

快適。