2009年5月16日

新型インフルとアフリカ、そして大型類人猿

新型インフルの国内感染例が発表された。

報道を追っているだけだが、今のところ、

  • おそろしく感染力が強い
  • だが、病原性は高くない。治療すればたいてい治る。死亡率は約1%。これは、初期のメキシコでの流行による死亡者を含めた値である。
  • タミフルは効く。しかしワクチンはない。
  • 動物からヒトに感染することが確認された?
  • ヒトからヒトに感染することが確認された。
  • ヒトから動物に感染した可能性のある事例が確認された?
  • アフリカ大陸での感染例は確認されていない。
いくつか疑問がある。

まず、アフリカでの感染例がないのは、検査体制の不備による確認不足の可能性があるのではないか。まったく事例がないのは信じがたい。

次に、本当に治療しないと死ぬのだろうか? ということ。それから、本当にヒトから動物に感染するのか? ということだ。

思うに、新型インフルは、今のところ先進国ではそれほど怖がる必要はないだろう。感染力が強いとはいえ、治療すれば治るのなら、なるべく感染機会を抑える努力をして、いざとなったら病院に行けばよい。

それより心配なのは途上国だ。水際でのブロックに限界があるのなら、途上国での流行を防ぐための措置に力を入れたほうがよくはないだろうか。たとえば、タミフルを流行国に輸出することで、日本人が渡航先で感染してしまう危険を減らせるだろう。

そして、途上国には大型類人猿がいる。かれらは、感染が確認されても治療することはできない。エコツーリズムを実施しているところでは、何か対策を講じているのだろうか。心配だ。なにせ、今や僕は日本を出てから4日程度でゴリラに会えてしまうのだ。真剣に考えないと。

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