2009年6月 7日

ガボンで類人猿調査をするには? (2)航空券とビザの取得

前回にひきつづき、ガボン調査へ出掛けるための準備を記す。

予防接種が終わったら、次は航空券を手配してビザを取得する必要がある。

航空券の手配

北まわり

ガボンへゆくには、いくつかの経路がある。もっとも一般的なのはパリを経由する方法である。中部国際空港からはエールフランスのパリ直行便が出ている。ただし、これは日本航空とのコードシェア便であり、実際は日本航空便となる。

エールフランス以外でゆこうと思うと、シンガポール航空やタイ航空、大韓航空などでパリへゆく手もあるが、時間が余計にかかるわりに安くならない。パリまでだったら安くなるのだが、パリとリーブルビルはどのみちエールフランス便を利用せねばならない。すると、パリまでとパリからで別の航空会社を使うことになり、パリ-リーブルビル間のエールフランスが割高になってしまうのだそうだ。

昔は夕方パリに着き、同じ日の深夜の便でリーブルビルに行くことができた。あるいは、一泊して一日パリを満喫することもできた。しかし、数年前から深夜便がなくなってしまったので、夕方パリに着き、一泊して翌朝出発になった。おかげでパリを楽しもうと思うと2泊せねばらなず、さすがにそれは時間がもったいないので、パリにただ泊まるだけというつまらない旅になってしまう。

南まわり

パリを経由しない方法としては、アジア系航空会社を利用してヨハネスブルグ経由で行く経路がある。しかし、エールガボンがつぶれてから、ヨハネス-リーブルビル間の便数がとても減ってしまったため、なかなかうまい日程を組めない。それに、ヨハネスではとくにすることがないので、あまりおすすめしない。

ビザの取得

航空券を取得したら、次はビザの手配だ。ビザは駐日ガボン大使館に申請する。たいてい、旅行会社がやってくれるが、自分でガボン大使館に電話して書類をとりよせることもできる。日本語のできる人が電話にでてくれる。

必要書類は以下のとおり。

  • パスポート
  • 黄熱病の予防接種証明書(イエローカード)
  • 写真2枚(裏にローマ字で記名)
  • 航空券
  • 航空会社発行の旅程表
  • 所属機関の推薦書
  • 現地受け入れ機関の招待状
  • 宿泊予定のホテルの連絡先(要予約)
すべての書類がそろっていれば、5営業日内にビザがおりる。しかし、大使が出張やバカンスで不在の場合は待たされるので、余裕をもって1ヶ月前には申請したい。

経験的には、現地受け入れ機関の招待状は必須ではない。実際にどこに行くのかを伝えれば、大使館から本国照会をして確認してくれる。だがその場合、発給に時間がかかる。こういうとなんだが、まじめに照会しているようだ。

ビザの有効期間は、渡航期間にあわせたものになる。原則として3ヶ月が最長で、現地で1ヶ月だけ延長が可能だ。昔は何度でも延長できたのだけど。3ヶ月以上滞在する場合は、在留許可証(カルト・ド・セジュール: 2年間有効)を取得する必要があるが、これは日本で取得するのは至難の技らしい。まずはビジネスビザを取得し、現地に到着次第申請するのがよい。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://moukalaba.s75.xrea.com/mt/mt-tb.cgi/133

コメントする