2009年10月31日

サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト (SPP)

昨日、南山女子部で霊長類学の講座をしてきた。

これは、JSTのサイエンス・パートナーシップ・プロジェクトによる補助事業だ。僕が南山とかかわるのはモンキーセンター時代から数えると5回目になる。事業実施主体である南山のM先生の熱意と努力のたまものである。

昨日の講座は、来月行う嵐山モンキーパークいわたやまでの野外実習の事前学習という位置付けで行なった。実習の大きなテーマは「「社会」という目にみえないものを、行動観察から"科学的に"読みとる」とした。

野外実習は、サルの行動観察でおきまりの「近接」と「毛づくろい」を個体追跡によって観察してもらい、そこからサルどうしの社会関係をよみとって、ニホンザルの社会構造について何か考察してみよう、というオーソドックスなものだ。去年は、事前学習なしにいきなり実習だったが、今年は講座のテーマを事前にはっきり伝えることで、より高い学習効果を期待している。

高校生を相手にした講座も、5年もやると(実際はSPPでないものも含め6回目なのだが)、だいぶ呼吸がわかってくる。M先生との連携も、気心が知れてきてスムースになったし、参加する生徒にもリピーターがいて、前回よりさらに楽しくなってきた。継続は力なりである。

実習は来月下旬。紅葉まっさかり。楽しみだ。

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