後期開講まじか
20年ぶりに日本で開催されたIPSが終わった。20年前には学部生でスライド係をしていたなぁ。
国際学会や研究会は、(残念ながら?)国内のみの学会よりも刺激的だ。国内学会だって刺激的だが、日頃まわりに研究者が少ない状況におかれていると、ついつい「研究者がいっぱい」ということだけに感動し、はしゃいでしまう。
それは国際学会でも同じなのだけれど、やはりいろいろな意味で緊張感がある。めったに会えない人、めったに聞けない話、そして、あらたな出会いへの期待。
今回は「Great Apes and Biological Diversity」と題したシンポジウムをオーガナイズした。いろんな調査地から人をよんで、類人猿そのものから少し視点をずらし、かれらの生息環境を比較対照してみようというのが目的だった。
そのシンポに、サマンサというアメリカ人の女の子を呼んだ。チンパンジーの物質文化の研究者で知られる、ビル・マックグルーの学生だ。まだ学位論文を書いている最中の若手だが、これがヒットだった。去年読んだ「Chimpanzee as faune」という論文が気に入って、無理をして呼んだのだけれど、十分呼んだ甲斐があった。モンキーセンターにいたころから、シンポジウムや研究会に「これ」と思って知らない人を招待することをやってきたが、今まですべて当たりだ。我ながらコーディネーターの素質があるのかしらん。
さて宴のあとは後期の授業がはじまる。IPSで得た刺激を日々の生活に埋没させないよう、がんばっていこう。
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