2008年6月12日

リュドヴィックさんの訪問

ガボンの熱帯生態学研究所(IRET)の所長で植物学者のリュドヴィックさんが、約10日間の日程で来日した。基本的に京都に滞在だが、今週はこちらに招いて、大学を案内したり、モンキーセンターと、あと川島にあるくすり博物館などをを案内した。

大学といったって、生態学関係のものは何もないんだけれど...。モンキーセンターはずいぶん楽しんでくれたようである。

リュドヴィックとは、1999年にリーブルビルで出会って以来のつきあいだ。僕はポスドク1年目、彼はベルギー自然史博物館の大学院生だった。当時のIRETの所長に面会しにいった時に廊下で出会った。意気投合し、「いつか一緒に仕事したいね」などと話したのを覚えている。

その彼が、学位をとってIRETの所長としてガボンに戻ってきた。彼が所長になってから、ガボン人研究者とわれわれムカラバ隊との協力体制が一気に前進した。利害関係でなく、研究者として共感しあいながらつきあえる友人をもててとても嬉しい。

ところで彼は今朝京都へ移動し、日曜には日本を出発する。そのあと帰国するのかと思ったら、母校のあるベルギーへゆき、そのあとニューヨーク、ガイアナ、ふたたびニューヨーク、ベルギー、パリと1ヶ月近く周遊してやっと帰国だそうだ。二才の息子さんがいるそうだが、帰国することには忘れられてしまう、と嘆いていた。親の気持ちはどこでも同じだ。

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