2008年12月16日

天狗谷遺跡

僕の自然体験はほとんどがアフリカでのものだ。自然が大事とか地域が大事とか思ってるのに、日本の自然の知識なんて恥ずかしいほど少ないし、地元じゃない犬山や岐阜のことは何にも知らない。住んだり勤めたりしている以上、その地域自然をもっと知ってないと自然科学者とは言えない。でも、とっかかりがなかなかつかめない。
あれこれ悩んでもしょうがないので、まずは近隣を歩いてみることにした。フィールドワーカーだし。大学周辺のフィールドワークをしてみよう。
関市にある大学のメインキャンパスから犬山の自宅までは、道順検索によると13kmだった。なら歩けるじゃん、と思い、先週やってみたら、3時間かかったけど楽しかった。今週も、授業のあと打合せがあってバスの時刻を逃してしまったので、名鉄の最寄り駅である「おがせ」まで歩くことにした。
先週は、暗くなる前に明るいところに出ないと恐いと思ってわりと必死で歩いた。でもどんな道も2度目はなぜか楽だ。見えるものも違う。
大学を出て、迫間方面へ向かう道なりに歩く。道の脇にはコンクリートで固められた小川があり、川に面した家々はみなベランダに思いおもいの鉢植えを置いている。やがて歩道がなくなり、坂を登って降りると迫間の交差点だ。交差点を右折するとすぐに岩坂トンネルがある。トンネルの中は排気ガスで息苦しい。トンネルを抜けると各務原カントリークラブがあるが、その手前に、北へゆけるハイキングコースのようなものがある。たぶん鵜沼の森かどっかに通じているのだろうが、今日はやめておく。
ゴルフ場をすぎると、「天狗谷遺跡」という大きな看板がある。車で通行したときから気になっていたので、ちょっと道草をしてみた。
道をはなれて小さな階段を昇ると、小さな古墳の石室と、古代の須恵器の窯があった。窯は奈良時代のものだそうだ。地名も須衛町というが、須恵器のスエと関係あるのだろうか。
家に帰って検索してみると、旅行やハイキングサイトで紹介されている。たしかにハイカー向けな感じ。ちゃんと掃除もしてあるし、大切に保存されてるのだなと思った。しかし、遺跡の説明板の文字、すっかり褪せて消えてますよ。各務原教委さん。
遺跡をすぎて麓までくると、「各務の舞台」こと村国座がある。こちらも気になっていたが、時間切れ。次回訪問してみよう。
村国座をすぎるとおがせ池がある。ここも、何かできそうな感じがする。池をすぎると国道21号だ。昼食抜きで歩いたので、「喫茶山びこ」で遅い昼食を食べてるうちに暗くなった。おがせ駅から電車に乗って帰宅。
なかなか楽しかったが、フィールドノートを持ちあるくのを忘れた。フィールドワーカー失格だ。この記事を書くのにも、遺跡がゴルフ場の前だったか後だったか思い出せず検索して調べるていたらく。次回はノートを持って歩こう。

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