2009年9月24日

ガボンで類人猿調査をするには?(8) 旅行3 リーブルビル

あいだにガボン旅行をはさんで、調査マニュアルもどきの第8回は、リーブルビルの過ごしかた。


重要な場所

いろんなスポットについて、詳しく書くのがめんどくさくなったので、下のマイマップをご参照あれ。


より大きな地図で リーブルビル案内 を表示

生活案内

タクシー

リーブルビルの空港は、市街地から自動車で約20分くらい北にある。タクシーで市街地までゆくと2,000XFA。

市内の交通は、タクシー、タクシー、タクシー。乗合で一回100XFA。適当なところで手をあげると止まるので、行き先をつげる。しかし、遠かったり、ドライバーにとって実入りが悪いエリアに行くときなどは、100では乗車拒否される。その場合は200とか300と言って交渉する。

朝夕の混雑する時間帯や、昼飯どきなどは、混む道はドライバーに敬遠される。急ぎのときは、1,000XFAと言うとたいていとところまで連れていってくれる。

外国人はふっかけられる。といっても、1,000と言えばたいていいける。しかし、がんばってみるのも楽しい。何度も何度も乗車拒否されると、ああ、日本っていいなぁ、と思う。

慣れてくると、遠いところでも上手に乗り継ぎして安くでいくことができる。たとえば、市街地のホームセンターCK2で買い物をして、カルチエLouisのホテルEclipseまで戻るとしよう。CK2の前で「Louis」と言っても、かなりの確率で拒否されるか、「1,000?」といわれたりする。

そこで、まずCK2の前では「Jeanne Ebori」と言ってみる。上の地図で確認してほしいが、海沿いの道路からカルチエLouisに登る道の分岐点にある病院だ。そこまでは、たいてい100でゆける。

で、そこから「Marche Louis」とか「Hotel Eclipse」と言えば確実に100でゆける。もっとも、僕はめんどうくさいから歩いちゃうけど。

そう。リーブルビルは狭い。実は、距離的にはほとんど徒歩圏内で用が足せる。が、日中は暑いので、タクシーで早く用事をすませたい。

買い物

調査のための大きな買い物は、MboloかCK2で。食料品ならCecado Geantあたり。発電機などの機械類は、南のOloumiというカルチエにあるSogam Equipeがよい。

リーブルビルで過ごすためのこまごましたものは、LouisにあるTop Marche Louisか、あとは市場。市場は小規模なものがカルチエLouisにあるし、Gare Routierの近くにMont Bouetという大きな市場がある。

食べる

カルチエLouisのあたりには、たくさんレストランがあって困らない。中華などアジア系や、白人がくるようなレストランでは一食5,000XFAは覚悟すること。小さなレストランだと、2,500〜3,000くらいで一皿料理を食べられる。

また、ムスリムの人たちが、Cafetteというカフェテリアをあっちこっちでやっている。モーニングコーヒーとフランスパン半分のセットで500XFA。油ぎったスパゲティなどが1,200くらいで食べられる。朝食はほかに、サンドイッチの屋台という手もある。道のあちこちで売っている。500XFA。

夜になると、街角にバーベキューの屋台がでる。焼き肉の串1本が200XFA。魚は大きさにもよるが、3,000も出せば2、3人で分配して食べられる。マニオクやバナナをつけて、ひとり1,500くらいでおなかいっぱいになれる。

屋台の脇にはビールを出すテラスがあって、そこで飲みながら食べる。ビールは別料金。ガボンのビールRegabは320XFA。ギネスでも500くらいだが、これを高いレストランで頼むとRegabが一本3,000したりするからびっくりだ。

泊まる

ホテルは上の地図を参照のこと。

とりいそぎ。あとでさらに情報を追記します。

続きです。

日本との通信

電話

以前は、街のそこかしこに「公衆電話やさん」があった。店内には日本の公衆電話くらいの大きさのブースがあって、各ブースには電話機と料金メーターが。普通に国際電話がかけられたが、ものすごい勢いでメーターの数字があがってゆくので焦った。ホテルの近くの電話やさんで日本にかけて、数分後にホテルにコールバックしてもらったりしていたのも今は昔だ。ファクスもあり、A4一枚を日本に送ると5,000XFAが相場だった。

携帯電話の急速な普及で、こういうお店がなくなってしまった。寂しい。

携帯電話

街で携帯電話をはじめて見たのは1999年。あっという間に全国に普及した。現在は、Libertis、Zain、moovという3つのキャリアがある。Lはガボンの会社、Zはアラブ系、mが南アだったかな。

基本的にプリペイド式だが、クレジットカード払いもできる。街中のいたるところでプリカを売っている。プリカはスクラッチカードになっていて、削ると暗証番号が出てくる。それを電話に打ち込むとユニットがたまるというわけ。

2002年ごろは通話料金が高く、5,000XFAで日本と1分くらいしか話せなかったが、今は3〜4分話せる。

インターネット

ネカフェをはじめてみたのも1999年。超がつくほど通信速度が遅かった。当時は10分1,000XFA。それが今では1時間1,000XFAである。

ではじめの頃は牧歌的なものだった。日本語が通らないので、日本のサイトを開くと「日本語コンポーネントをダウンロードしていいですか?」と画面がでてきて、「うん」をクリックすると「管理者権限がありません。」とくる。で、店の人に、「日本語通しといて」とお願いしておくと翌日には日本語が使えるようになっていた。

ガボンで青年海外協力隊事業がはじまると、協力隊のみなさんが頻繁に利用したらしく、一時期、協力隊事務所周辺のネットやさんのほとんどで日本語が通るようになっていた。

しかし、その後官公庁や企業、家庭にネットが普及するにつれ、こうしたネットやさんも少なくなった。そして、協力隊事務所でもネットが使えるようになったため、街のネットやさんは日本語が通らなくなってしまった。

最近では、無線LANが急速に普及していて、Solciとかnkusuとかいう名前の公衆無線LANサービスがあるようだ。また、携帯電話のZainのデータ通信サービスもあるらしい。ただ、ほとんど有料である。

官公庁や家庭にネットが普及したと書いたが、現在は熱帯生態学研究所IRETで、無線LANに接続させてもらっている。自分のPCがあれば自宅とほぼ同じ環境が得られるというわけだ。通信速度も悪くない。こないだはじめてガボンからスカイプで後輩に電話した。

あと、Hotel le Patioでは客室とロビーで無線LANが無料で使えるらしい。

郵便・小包

昔はさぁ...って年寄りくさい昔話をするのも我ながらどうかと思うが、ITの進歩は1年ひと昔というので、1997年なんて12昔くらいだ。昔はさぁ、電話も高かったし、よく切れたし、まともな日本との通信手段って、手紙しかなかったわけよ。指導教官に現状報告や相談の手紙を書いて、その返事を2ヶ月後にうけとるとか、そんな感じだったわけ。

それはともかく。郵便は、葉書や封書なら par avion で1〜2週間で日本[に|から]着く。船便だと1〜2ヶ月かかる。郵便局で「日本まで」と言って切手を買って送る。たしか封書が300〜400のあいだ、葉書が225とかだったと思うが、値上りしてるかもしれない。

郵便局にゆくと、綺麗な切手も売っている。Gros Bouquetの郵便局にいって「綺麗な切手をください」というと、暇そうなおばさんやおねえさんが喜んでいろいろ見せてくれる。

官製葉書や官製封筒も売ってる。これも「日本まで」といって買う。

荷物は、日本から送るのも日本に送るのも、今まで紛失はないです。僕は。昔は小包を発送するための特別な郵便局があったけど、あれはどこだっけ?

早く確実に送りたければ、DHLかEMSを使う。DHLで荷物を送るときは、関税に注意。DHLは、とにかく早く届けるために、関税を言い値で先に払ってしまい、あとで受取人か差出人に請求するのだ。関税のかけられかたに異議があっても、もう税関に払ってしまってるからどうしようもない。特に電気製品は注意。100%に近い関税がかかる。

国内移動の手配

飛行機

国内にはいくつか航空会社があり、いろんな地方都市に小型機をとばしている。どうも、飛行距離よりも需給関係で値段が決まってるフシがあり、高かったり安かったり、いろいろだ。

国内線航空会社のオフィスは市街地に分散しているが、どこも空港にブースを出しているので空港に行くのがてってり早い。インフォーメーションで行き先の都市を言うと、「それなら、ラ・ナショナルよ。ブースはあっち」みたいに教えてもらえる。ブースで航空券を購入する。購入にはパスポートの提示を求められることがある。また、予約には前金が必要。

鉄道

リーブルビルを京都だとすると、伏見のへんにオヴェントという街がある。そこからガボン南西部のフランスビルまで鉄道が走っている。特急と普通があり、特急は昼間にリーブルビル-フランスビル間を10時間で移動する。普通は夜のあいだに11時間かけて移動する。

切符は駅で購入できる。が、リーブルビル市内から駅までは片道1,000かかるので、街中にある旅行会社で購入するほうが楽だ。

長距離タクシー・レンタカー

飛行機は高い、という場合には、長距離タクシー(Taxi Bus)が便利。PK8という場所から、毎日いろんな都市へ定期便がでている。チバンガまでの場合、キャビンなら20,000XFA(スーツケースがある場合はさらに5,000)。後ろの荷台なら5,000らしい。

PK8の乗り場(Gare Routier)で予約する。予約するときは、あらかじめ車をチェックすることをおすすめする。が、前日に予約しようとすると、その車は現在リーブルビルに向けて疾走中だったりする。

荷物がたくさんある場合は、レンタカーやさんで運転手つきレンタカーを借りるのも手だ。ただし僕はやったことない。結構高いらしい。

遊ぶ

すいません。僕は基本的にお金を持たないので、遊んでません。でも、ディスコとかクラブとか映画館とかあります。白人がよく行く盛り場にゆくと、若い坊主頭のフランス兵の集団がアフリカ人の女の子をはべらせておさわりしたりしていて、あまり愉快じゃない。あと、これは聞いた話だが、高級ホテルにいくと、プールのあたりにコールガールがたむろしているらしい。

さて、リーブルビルについて長々と書いてもしょうがないので、次回はいよいよチバンガへ移動。

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コメント[3]

はじめまして。
今月中旬にガボンを一人旅する事になり、情報が少なく困っていました。
こちらのリーブルビルを詳しく紹介してあるブログが見つけられて、とても助かりました。
役立つ情報をありがとうございます。

一つ質問があります。
内陸部へ鉄道に乗って行くつもりなのですが、前もって座席の予約をするべきでしょうか? バカンスシーズンなので予約で満席なんて事はありますか?
もし、ご存知でしたら、よろしくお願いいたします。

コメントありがとうございます。2度ほど鉄道を使いましたが、1,2日前に街の旅行会社で予約しました。確実性を求めるなら前もって予約するのがいいかもしれませんね。

手荷物を預ける場合、ガムテープでぐるぐる巻きにしなくてはならないという規則がありました。駅にはガムテープをもった兄ちゃんがたくさんいて、巻いてもらうだけで500CFAしました。まあ、日本円で100円程度なので、やってもらえばいいんですけど、自分でガムテープ買って巻いたほうがずっと安いです。

お返事ありがとうございます。
了解しました。 
ガボン着後なるべく早く列車に乗りたいので、日本から国際電話で予約する事になりますが、確実に乗れるように予約する事にします。
ガムテープの面白い規則も教えて頂きありがとうございます。
忘れずに持って行きます。

洋平

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